こんにちは、ARTE DENTAL CLINICです。
「最近、ご飯を食べているとむせたり咳が出たりする」
「噛んだり、飲み込んだりするのが大変になってきた」
などの症状がでていませんか?
もし少しでも当てはまるかもしれない・・・と思われたなら、それはお口の筋肉が衰えてきているかもしれません。
今回は、お口の筋力トレーニングのパタカラ体操についてお話ししていきたいと思います。
パタカラ体操とは?
口腔機能低下を予防する体操です。
お口や舌の筋肉が弱まり、飲み込む力が低下すると食べ物が誤って肺や気管にはいる「誤嚥性肺炎」を引き起こしてしまいます。
パタカラ体操はお口や舌の筋肉を鍛えて、誤嚥性肺炎を防ぐこともできます!
パタカラ体操のやり方
パタカラ体操には3つのやり方があります。
1. 単音での発音
「パ」「タ」「カ」「ラ」のように1音ずつ発音する。
つづけて、「パ・タ・カ・ラ」と発音する。
2.連続の発音
「パパパ・・・」「タタタ・・・」「カカカ・・・」「ラララ・・・」のように連続して発音する。
3.文の発音
パ・タ・カ・ラを含む文を発音する。
よく使われているのが、「パンダの宝物」という一文で「パンダのたからもの、パンダのたからもの・・・」のように発音します。
どのやり方も、お口・舌の準備運動として、
食事の前に各10回程度行います。
単音の発音が一番やさしく、連続の発音が一番難しいため、ご自身のやりやすい方法から取り組んでみましょう!
はっきり聞こえるように発音することが大切ですが、慣れてきたら早く発音してみるのも良いでしょう。
発音するときに気をつけるポイント
パ・タ・カ・ラの音には、それぞれの音を発するのに使う筋肉があります。
「パ」は口を閉じる力
食べ物を口からこぼさないよう、唇を閉めるために働く筋肉を使います。唇をしっかり閉じてから発音しましょう。
「タ」は押しつぶす力
食べ物を押しつぶして飲み込むときに働く筋肉を使います。舌を上あごにくっつけて発音しましょう。
「カ」は嚥下せずに飲み込む力
食べ物を飲み込むときに誤って気管に入らないよう、のどの奥を閉じるために働く筋肉を使います。のどの奥を閉じて発音しましょう。
「ラ」はまとめる(まるめる)力
食べ物を飲み込みやすくまとめるときに働く筋肉を使います。舌を丸めて、舌の先を上あごの前歯の裏につけて発音しましょう。
パタカラ体操のメリット
パタカラ体操には誤嚥以外にもたくさん効果があります。
▪︎ 噛む・飲み込む機能が維持・向上する
▪︎ 唾液の分泌が促進される・ドライマウスの防止
▪︎ いびきや歯ぎしりが改善される
▪︎ 発音がはっきりし、お口が動きやすくなる
▪︎ 入れ歯が安定する
▪︎ 口呼吸から鼻呼吸になり、口臭が改善される
▪︎ 小顔効果や顔のたるみなどのアンチエイジング
「パタカラ体操」をすることで、安心して食事ができるようになるだけでなく、発音がよくなったり、いびきや口臭が改善されたり、さらに若返り効果も期待できたりとメリットがたくさんあります!
パタカラ体操は1分もあればできる簡単な体操なのでお家などで毎日継続的につづけてみれてください!