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2022.06.01

知覚過敏

こんにちは、ARTE DENTAL CLINICです!

『知覚過敏』についてお話ししていきます。

冷たいアイスや飲み物、または、酸味のあるフルーツを食べるとずきんとしみる。歯磨きの時、歯ブラシの毛先が触れると痛くて困った経験はないですか?

もしかしたら、それは『知覚過敏』かもしれません。

知覚過敏とは歯茎がさがる、歯のエナメル質が摩耗するなど、一般的な歯のトラブルが原因として徐々に悪化していく歯の状態です。

20歳から50歳までの人が最も多く知覚過敏症状を患っています。

知覚過敏症状とは、歯の内面にあるやわらかい「象牙質」が露出してしまうことで発生します。

象牙質はエナメル質の内面にある組織です。象牙質には小さな穴があいており、数千本の象牙細管と呼ばれる細い管が歯の中心に向かって伸びています。この象牙細管から伝達された各刺激がタンパク質である細管内組織液を動かすことで歯の神経を刺激して、刺すような不快感、瞬間的な知覚過敏特有の鋭い痛みを引き起こすと考えられます。

知覚過敏の主な原因は、

① エナメル質の摩耗

エナメル質は歯の外側をおおう硬い組織で体の中で一番硬い組織ですが、摩耗することで内側の象牙質が露出してしまうことがあり、これが知覚過敏症状の原因になることがあります。

摩耗の原因には、過度な歯磨き、噛み合わせによって過度な負担がかかる歯ぎしり、食べ物や飲み物に含まれる酸などがあります。

また、歯ぐきが下がっているところに荒い研磨剤の含む歯磨き粉を使用してゴシゴシ強く磨いてしまうことによっても摩耗が生じます。

 

② 歯茎の後退

後退の原因には歯周病や過度な歯磨き、咬合性外傷(1本の歯に噛み合わせの過度な力が掛かることによっておこる損傷)でしたり加齢などがあります。

過度な歯磨きには歯ブラシをゴシゴシ強く当ててしまうだけではなく、自身に合っていない大きい歯間ブラシを使用してつよく磨いてしまったり、フロスをグイグイ無理矢理通してしまうのも歯ぐきが下がる原因になってしまいます。

 

知覚過敏の症状は軽度であれば、一時的なこともあります。

体調やストレスの有無、神経の働きによりしみたり、しみなかったり痛みに波がある方もいらっしゃいます。

体調がすぐれない時や、ストレスがたまっている時、睡眠不足が続いているときは食いしばり・歯ぎしりの症状が過度にかかりやすくなる為、しみやすくなったりもします。

しみる症状は健康のバロメーターでもあると言えます。

一時的でなく、症状が良くならない場合は神経の過敏状態を抑える成分(硝酸カリウム、乳酸アルミニウム)の入った歯磨き剤を使ったり、露出した象牙質表面を保護する治療を行います。

同じ目的で、再石灰化を助けるフッ素などが含まれた歯磨き剤を使う方法もあり、しばらく続けて使うことで症状の改善が期待できるといわれています。

また、象牙質表面をプラスチックの薄い膜で覆って保護する治療や、歯が擦り減っている部分に詰め物をする治療やマウスピースによって噛み合わせによる負担を軽減する治療もあります。

歯がしみる原因には知覚過敏だけでなく、虫歯や歯周病などさまざまです。

知覚過敏だけでも原因は患者様それぞれ異なりますので、症状のある場合は、おはやめに歯科医院を受診し適切な治療をうけて頂くことをおすすめします。

お口の中で気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

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