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2022.12.14

歯磨きで取れないバイオフィルムとは?

こんにちは、ARTE DENTAL CLINICです!

皆さんバイオフィルムという言葉を聞いた事はありますか?歯医者さんやCMなどで聞いた事がある方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、バイオフィルムについてお話ししていきたいと思います。

バイオフィルムとはなに?

歯の周りには、多種多様の細菌が住んでいて、雑菌がからみあってできたものをバイオフィルムといいます。

バイオフィルムは、細菌が分泌するバリアに守られ、強固に付着します。つきはじめのバイオフィルムであれば歯ブラシで落とすことができる場合がありますが、強固なバイオフィルムになると歯ブラシでは取り除くことができなくなってしまいます。

バイオフィルムは、細菌の共同体でお口の中以外でも、私達の身の回りのいたるところで目にしています。例えば、お風呂場の床や洗面台の排水溝のヌルヌル汚れ。これもバイオフィルムになります。

バイオフィルムの特徴

細菌があつまり歯にこびりついているので除去が必要ですが、強固なバイオフィルムになると歯磨きではなかなか除去することができません。膜がバリアとなるため、免疫系や薬剤の作用がしにくくなります。

バイオフィルム内で作られた細菌の毒素が歯周を誘発すると言われています。虫歯菌や歯周病菌は、単独ではそこまで悪さすることができませんが、集合することで力を発揮します。

バイオフィルムはどれくらいでつく?

バイオフィルムは、歯磨きをした8時間後くらいから歯の表面に細菌が付着して仲間を増やしていきます。そこから48時間後に菌が急成長し、72時間後には完全なバイオフィルムになります。

 

バイオフィルムはどうやって除去するの?

強固なバイオフィルムができてしまうと、歯ブラシで落とすことができなくなってしまうため、歯科医院にて専用器具を使ってバイオフィルムを取り除いてもらうしかありません。

お口の中を細かくチェックした後、歯石を取り除き、PMTCでバイオフィルム除去を行います。

最後にフッ素を塗って虫歯の予防をします。

歯科医院でクリーニングを行っても、3ヶ月もすれば、細菌達は繁殖力が復活し、また悪さをはじめてしまいます。そのため定期的に検診・クリーニング(予防治療)を続けることがとても大切になります。

こうしてバイオフィルムを破壊したあとも、毎日のセルフケアが重要になってきます。

歯と歯の間や歯と歯茎の境目などは磨きにくいので、歯垢(プラーク)を取り除くブラッシング方法を歯科医院でしっかり伝授してもらってご自分でも歯垢(プラーク)がつきにくいお口の中の環境に整えていきましょう!

定期検診・クリーニングのご予約を随時受け付けております。お気軽にご相談・ご来院ください。

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