こんにちは、ARTE DENTAL CLINICです。
今回は歯に加わる力「歯ぎしり・食いしばり」についてお話しします。
ご飯を美味しく食べたり、脳の働きを活発にさせるためによく噛むことは大切だと言われています。
しかし、食いしばりで歯に過度な力がかかり続けると様々なトラブルを招くことがあります。
実は歯を失う原因は、歯周病、虫歯に続いて
「歯に加わる力」が第3位なのです。
「歯ぎしり・食いしばり」で、歯に過度な力が加わり続けることによって、歯の根にヒビが入り、やがて折れてしまうことがあります。
皆さんは前歯が短くなったように感じたり、朝起きたときに顎が疲れたと感じた経験はありませんか?
それは実は、「歯ぎしり・食いしばり」が原因なのです。
「歯ぎしり・食いしばり」をすることで現れる症状は様々ですが、まずお口の中にあらわれる症状では、
・下の前歯の裏側の骨がぷくっと膨らんでいる(骨隆起)
・歯にヒビが入ったり、割れたりする
(歯の神経を取った歯では、神経のある歯に比べてヒビが入ったり割れたりしやすくなります)
・歯がすり減る
・歯が欠ける
・虫歯ではないのに痛い、しみる
・詰め物や被せ物が取れる
・頬の内側や舌に歯の痕が付く
・噛んだ時だけ痛い など
さらに歯だけではなく、身体に出る症状もあります。
・朝起きると顎が痛い
・頭痛
・顎関節症
・肩こり
・耳鳴り など
本来、人間の上下の歯が接触するのは、物を噛む時と飲み込む時だけなのです。
上下の歯は常に接触しているのではなく、唇を閉じて、リラックスしている状態の時は上下の歯は必ず3〜4㎜ほど開いているのが通常です。
1日の上下の歯の接触する時間はなんと、わずか17.5分ほどしかないと言われています。
「歯ぎしり・食いしばり」はどのような時に起こるのでしょうか。
「歯ぎしり」は夜寝ている時、無意識のうちに行っていることが多いです。
人間の噛む力は自分の体重に匹敵すると言われています。
例えば体重50キロの人なら、噛む時に歯に加わる力は約50キロということになります。
特に寝ている時は無意識なので、自分の体重以上の力が歯にダイレクトに加わっていると言われています。
そして、「食いしばり」は重い物を持っている時や集中している時に行っていることが多いです。
頬杖をついたり、足を組んだりして座る癖があり、左右のバランスが崩れている方や、仕事が忙しかったり、寝不足などの疲れている時にも行っていることもあります。
自分が「歯ぎしり・食いしばり」をしているかもしれない!と思われた方、症状を改善するためにはまず、「歯ぎしり・食いしばり」をしているんだと認識と理解をされることで症状は軽くなると言われています。認知行動療法と言います。
その他にも
①日中、「歯ぎしり・食いしばり」をしていないかな?と意識すること
②気づいた時に上下の歯が接触していないかを気をつけ、3〜4㎜くらいの間隔を開けること
③「ナイトガード」というマウスピースを使用すること
ナイトガードとは夜寝ている時に使用するマウスピースです。
寝ている時に無意識にかかる力から歯を守るためのものです。
歯のすり減りや、歯が割れたりするのを防ぐためにナイトガードをつけて寝ることで歯へのダメージを軽減することができます。
上の歯につけて、厚みも2㎜程度なので違和感を感じにくくなっています。
将来、歯を多く残すため、歯へのダメージや、身体への影響を防ぐためにも、日頃から意識をしてみたり、ナイトガードを使用するのをおすすめします!
気になることがございましたらお気軽にご相談ください(^_^)