こんにちは、ARTE DENTAL CLINICです。
鏡でお口の中を見てみて、皆さんの歯茎の色はどんな色をしていますか?
歯茎は身体からの重要なサインを教えてくれています。
歯茎は、どんな色がいいの?
健康な歯茎の特徴
- ▪︎ 薄いピンクのような色
- ▪︎ 歯茎がきゅっと引き締まっている
- ▪︎ 歯と歯の間の歯茎は三角形になっている
その他に、どのような歯茎の色・特徴があるのか、お話ししていきます。
歯茎が赤っぽい
歯肉炎や歯周病になると、歯ぐきが炎症を起こし、赤っぽくなります。
「ちょっと歯茎が腫れてますね」と言われたことのある方に多い状態です。
・歯の際がぷっくりして赤くなっている
・歯と歯の間の三角形が少し丸みをおびている
軽度~中程度の炎症のことが多いですが、この状態を放置していると、歯周病がさらに進行してしまいます。
ほとんどの方は診察して初めて気づかれる、もしくはご説明しても「どれのこと?」と今一ぴんとこない方もいらっしゃいます。
そのくらい自覚症状がほとんどない状態です。
歯肉炎や歯茎の腫れ・炎症を指摘された方は、早めにお手入れ方法や食生活を改善することをおすすめします。
歯茎が紫〜黒っぽい
・歯周病が進行した状態
歯肉炎や初期の歯周病は、赤っぽくなります。さらにその状態を放置していると紫っぽくなることもあります。
このような場合、歯周病がかなり進行している可能性があるため、すぐにでも歯科医院を受診されることをおすすめします。
・金属の影響
歯科治療のつめものには金属がよく使われます。
耐久性は高いので割れたり欠けたりすることは少ないですが、知らないうちに少しずつ金属の成分が溶け出していきます。
その成分が着色の原因となって、つめものをしている歯の周囲の歯ぐきだけが不自然に黒ずんでしまうことがあります。
一度色がついてしまうと、自然に色が抜けることはほぼありません。
・タバコや口呼吸などによるもの
タバコにはさまざまな有害物質が含まれています。
そうしたものから歯茎を守るために、シミなどの原因となるメラニン色素がつくられます。
通常はビタミンCなどの抗酸化物質によってメラニン色素の生成が抑制されますが、タバコを吸うとビタミンCが大量に消費されてしまいます。
タバコを吸う方は歯茎がどんどん黒っぽくなっていきます。
また口呼吸の方は、歯茎が乾燥状態になりやすく、こうした状態もメラニン色素がつくられる原因となります。
歯茎が白っぽい
・貧血や栄養不良
歯茎は毛細血管の集まりです。
そのため貧血がひどくなると、歯茎が血色を失って白っぽくなってしまいます。
全体的に白い場合は、ご自身の栄養状態を確認してみましょう。
・根尖病巣
根尖病巣(こんせんびょうそう)というのは、歯の根っこに膿がたまった状態のことをいいます。
たまった膿が行き場をなくして歯茎の方に腫れ出てくること、口内炎のように歯ぐきがプクッと白く膨らんできます。
つぶすと苦い膿の味がして不快になることもあります。
この状態を放置していると骨や隣の歯にも影響が出てくるので、早めに受診しましょう。
・口腔ガン
口内炎や他の症状と見分けがつきにくい厄介なガンです。
初期の状態だと「口内炎かな?」と放置してしまいがちですが、口内炎と違って口腔ガンは治ることがありません。
1週間ほど様子をみても治らない、もしくは大きくなっているようであれば、早めに受診されることをおすすめします。
歯茎の色の変化には、必ず理由があります。
このように歯茎の色は見た目の印象だけでなく、体からの重要なサインでもあります。
放置すると取り返しのつかないことにもなる危険があるため、自覚症状がなくとも、変化に気づいたときは早めに歯医者に受診しましょう。